『命と向き合うデザイン』
命と向き合うとは、つまり何事も、
活用する目的を持って蓄えることは大切です。
自分がデザインすることを考えてモノを見る。
情報を得る。
「あ、綺麗なカップ。」・・・で終わるのではなく、
「あ、綺麗なカップ。自分だったらこんなのをつくりたいな」と、
考える。
今まではこれで良かったのです。
しかし、ここで、タイトルに戻ります。
「命と向き合うデザイン」。
「全てデザイン対象は命を向き合ってなければならない」、
という意志をここにつなげることが難しかった。
色々なものをデザインしたいな、
でも、これは命と向き合っていないな、
これも命とは向き合っていないな、
・・・。
そうなったとき、ここで、
諦めることが必要だったのです。
他のモノをつくってみたい、
考えてみたい、という思いを諦めて、
命と向き合っているモノに、
デザインをつぎ込む。
デザインに注ぎ込む。
今からどれだけ自分に時間があるのかなんて、
誰にもわかりません。
大体、誰にどれだけの時間があるのかなんて、
誰にもわかりません。
だとしたら、少なくとも、今という瞬間に、
命と向き合ったデザインを考えられることは、
とてもとても大切なコトなのだと思います。
私のことをよく知る人からいつも言われることは、
「お前は頭が堅い!」
そうなのだと思います。
こんな風に考えなくても、
きっと器用にやっていく人は沢山いるのだと思います。
それでも、自分の心と対話をし、
偽らざる思いでモノづくりに向かうことが、
何よりも大切なことだと思い、
それを教えられて来たと思っています。
この考えに至った時、
頭がクリアになりました。