『命と向き合うデザイン』
“陸とはろく”
テキスト化したので載せてみます。
「陸なもの」は「ろくなもの」と読みます。
「陸でもない奴だ!」などとは、
あまり言われたくない言葉です。
「陸」とは、
『漢字源』(学習研究社/藤堂明保)によると、
「会意兼形声。
右側の字(音リク)は「土+八(広がる)+土」の会意文字で、
土が高く積もって広がった様。
陸はそれを音符とし、阜(おか)を加えた字で、
盛り上がって連なるの意を含む。」とのこと。
そこから、
「陸」の字には、
「水平なこと」や「平坦なこと」、
「歪みがなくて真っ直ぐ」などの意味があり、
「正しいこと」「真面目なこと」「きちんとしていること」を
表すようになりました。
つまり、
「陸なものではない」とは、
「ちゃんとしたものではない」、
「全うなものではない」と意味になります。
そんな風に言われないように気をつけないと。