『自分と向き合うデザイン』
カルテの問題点一口に電子カルテと言っても、
開発しているメーカーは一社だけではありません。
だから、各社競い合って良いモノができあがる。
というように、シンプルに物事はもちろん進みません。
当然、社間を越えて共有できるデータにはなっておらず、
基本的には病院内で情報を保存するためにのみ使われています。
活用のされ具合は病院によって異なりますが、
これまで紙で行われた作業がそのままパソコンに移行した、
程度のところもあるはずです。
電子カルテの問題点を言及する前に、
今でも診療所などで使用されている
紙のカルテの問題点を考えてみます。
最近私自身が体験したとこととして、
過去の履歴を反映させにくいという点があります。
比較的健康体である私は、滅多に病院に行くことがなく、
多くて一年に一度、という状態です。
そんな私ですが、冬になると空気が乾燥するため、
どうしても喉が炎症を起こしやすくなります。
私の場合は放っておくと喘息の諸症状が出てくるので、
炎症の起こりはじめで対策を立てようと思い、
先日、約一年ぶりに内科に行きました。
去年はこの最初の段階を甘く見ていたために
大変酷い目にあったからです。
自覚はできていますが、症状としては大変軽いので、
客観的には、健康なのか風邪なのか喘息なのかわからない、
という状況だったと思います。
しかし、去年、悪化してから診察を受けた際に、
「もっと早めに来てもらえれば」、
と言われたこともあり、
多分、去年のカルテを参照して気管支系の薬をくれるんだろうな、
と考えていました。
簡単な問診と触診の後に出てきたのは、
「熱もないので大丈夫そうですが、
風邪のお薬だけ出しておきましょうか」
という言葉でした。
?あれあれ?
いや、実は昨年の同じくらいの時期に・・・。
と話すと、ようやく過去のカルテを見られて、
血中酸素飽和度や喉の炎症に診察の対象が向かいました。
そんな経験から現在のカルテの問題点を考えます。