「こだわる」という言葉の漢字から考えを進めてみた。 「拘る」は広辞苑や漢字源には出て来ないが、ただ、変換には含まれている。 部首について考えるサンプルに丁度良いので、こちらも書き留めてみる。 「拘」 会意兼形声。句は「かぎ型+勹(つつむ)」からなり、狭いかぎ型のわくに包まれること。 拘は「手+音符句(ク)」で、狭いわくの中に押しこめること。 「句」 会意。「└型+┐型+口」。かぎ型で小さくかこったことば、 つまり、ひと区切りの文句を示す。区別の区(狭いわく)と縁の近いことば。 「手」 象形。五本の指のある手首を描いたもの。 「勹」 象形。人が前に物を抱きかかえ、からだをまるく曲げて包んだ姿を描いたもの。 また、手や膜で物を包んだ姿と考えてもよい。包・抱・胞などの原字。 「口」 象形。人間のくちやあなを描いたもの。 意外なほど、漢字の構成が綺麗に整理できた。 素材としては全て象形からなっており、 それが段階的に象形→会意→会意兼形成と拡大していく。 改めて、「拘」の意味は下記である。 ①とらえる。せまいわく内にとらえて自由にさせない。かかえこむ。 ②かかわる。とらわれる。せまいわくに縛られる。なずむ。「拘泥」 ここから勝手に発想してみると、 「勹」が最も中心的な意味として、 何かを包み、外から隔絶させることを指し示し、 「口」によって、より明確に区切り、 「手」によって、押し込める、という意味が形成されたと考えられる。