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Key word: 部首について

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前回のブログから、いきなりIntroductionを書くのは難しいことがわかりました。 これからはkey wordを提示することで書き進めていくことにします。 今回は、「漢字の部首」について考えてみます。 「亻(にんべん)」「刂(りっとう)」「灬(れんが)」などのことですが、 辞書(広辞苑第五版(岩波書店))によると次のように載っています。 ----- ぶ - しゅ【部首】 (漢字を分類した各部の冒頭の文字の意) 漢字の字書において、漢字を字画構成の上から分類配列する場合、 その基準となる各部の共通する構成部分。 「流」「浄」などの字は、部首「水」に属する類。 ----- 私の故郷には、鯉(コイ)を食べる文化があります。 正月の時などは、調理された鯉を鯉屋さんに買いに行きます。 私が小学生の頃、そのお店の壁には「魚偏」の漢字が、 びっしりと書かれた額が飾ってありました。 出来上がってくるまでの時間、 それぞれの漢字が何て読むのかを、当てっこしていた記憶があります。 先日、ウェブのニュースを読んでいた際に、 たくさんの「金偏」が付いた漢字が書かれている記事がありました。 鏨や鋸など、読むことはできるが、書くことはできないような漢字が 多数出てきていました。 言葉・漢字が数がたくさんある、ということは、 それだけ分類しなければならないということです。 つまり、そこには人の生活の有り様との関係があるのではないかと感じました。 部首に着目し、漢字を整理することで、 見えてくるものを明らかにしてみます。

Conclusion: 図解に依る理解

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今回、数年ぶりにブログを更新するにあたり、 構成を意識する、ということに注力することに決めました。 特に構成の中でも、自身の能力向上のためにも、 論文によく用いられる形式であるIMRADを対象とすることに決めました。 起承転結や序破急など、いくつかの構成を見比べることで、 IMRADの特徴や特長を見定めることにしました。 その結果、IMRADには、順番とは異なる組み合わせが見えてきました。 具体的には、②Methodと③Resultが一つの組みになっているのと同様に、 ①Introductionと④Discussionも一つの組みになっているということです。 この結果から、IMRADについて考えてみると、 文章を書いていく順番自体を考えなければならない、ということがわかりました。 ②から④までを書いた上で、①を書くことが最も自然である、ということです。 これは同時に、日本で最初に習う起承転結との乖離も示していました。 起承転結が「AがBになった」ことを示すのに対して、 IMRADは、「AはAである」ことを述べるための構成だったということです。 これは図解によって理解することができます。 論文は物語や小説とは異なる、ということは、 当然のこととして理解していましたが、 そのことが具体的に何を示していたのか、ということが、 今回自分自身の中で一つの理解として得ることができました。 今後も、このように問題提起から、 一つ一つを丁寧に書き留めて参ります。

‡ 健体康心 ‡

本日、健康の元の言葉として「健体康心」という言葉を久しぶりに聞きました。 色々なブログや記事でも出てくるお話ですが、その根本的な意味については、 表面だけの理解で良いのだろうか、と感じています。 まずは、『漢字源』(学習研究社/藤堂明保)からそれぞれの意味を引用しておきます。 『健』 会意兼形声。建は「聿(筆の原字で、筆を手でたてて持つさま)+廴(歩く)」の会意文字で、 すっくとたつ、からだをたてて歩くの意を含む。健は「人+音符建」。 建が単に、たつの意となったため、 健の字で、からだを高くたてて行動するの原義をあらわすようになった。 『体』 会意。形声。本字の體は「豊(きちんと並べるの意)+骨」。 体は「人+音符本」で、もと笨(太い)と同じくホンと読むが、 中国でも古くから體の俗字として用いられた。 尸(人の横に寝た姿)と同系で、各部分が連なってまとまりをなした人体を意味する。 のち広く、からだや姿の意。 『康』 会意兼形声。康は「米印+音符庚(糸巻きのかたいしん棒)」で、 かたい筋のはいった穀物の外皮のこと。糠(米ぬか、もみがら)の原字。 転じて、じょうぶでかたい。筋が通っているなどの意となる。 『心』 象形。心臓を描いたもの。 それをシンというのは、沁(しみわたる)・滲(しみわたる)・浸(しみわたる)などの同系で、 血液を細い血管のすみずみまで、しみわたらせる心臓の働きに着目したもの。

Discussion: AはAである、ということ

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日本にある書き方の構成の一つに、 起承転結というものがある、ということを言いましたが、 まさに、日本で幼い頃に習うこの文章表現は、 スタートからゴールに向かって、いかに一直線に進むことができるか、 というものです。 「転」などがあったとしても、道としてはまっすぐ先に向かっていきます。 「AがBになった」、という話をいかにまとめるか、というものです。 しかし、IMRADの書き方は、 「AはAである」、ということを示すための書き方です。 この違いが、日本人が論文の形式で考える際に 一番難しく感じることではないでしょうか。 そういう意味では、もう一つ紹介した「三幕構成」は、 比較的IMRADに近いと言えます。 一幕:Introduction 二幕:Method + Result 三幕:Discussion 一幕と三幕はセットになっており、内容は重なっています。 繰り返しになりますが、 研究の中ではDiscussionが一番重要になりと言われています。 しかし、研究を行なっていくと、 如何に実験を行い、その結果はどうだったのか、 ということをまとめることに注力してしまうことが 多々あると言わざるを得ません。 文字通り、方法が目的にすり替わってしまっているパターンです。 確かに、新しい「Method」を構築し、それを実現することによって、 初めて見つかった「Result」に辿り着くことは大きな喜びですが、 論文におけるオリジナリティは、方法の取り方と同時に、 結果から何を考えたのか、という部分です。 そこにこそ、自分自身が現れるのだ、ということを常に忘れてはいけません。

Result: IMRADの構成から明らかになったこと

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introductionからdiscussionまでの四段構成は、 ②と③、 ①と④で組みになることがわかりました。 ここから言えることは、各順番は①、②、③、④、 ではない、ということです。 ②と③を書き、 そこから考えられた④を書くことで、 初めて①を書くことができます。 構成を理解すれば、至極当然のことではありますが、 普通に考えれば、順番に書いていくもの、 と感じてしまいます。 ②→③→④→①という流れは、 ①が最後に行っただけ、とも言えますが、記述する側から考えると、 容易なものから、困難なものへ向かう流れとも言えます。 また、別な見方をすると、 この流れは、文章の流れが、 スタートからゴールに向かってただ進むだけではなく、 ぐるっと回って最初に戻ってくる、という言い方もできそうです。 そして、それこそが、日本語の文章の書き方としては なかなか教わらない部分でもあります。

Method: IMRADと特徴と特長

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IMRADを構造的に捉え、考えてみます。 ① Introduction ② Method ③ Result ④ Discussion: ②と③がわかりやすいセットになっています。 日本語で言うところの「方法」と「結果」ですが、 要は「何をやって」「その結果どうなった?」ということで、 只管、事実を問うところです。 事実、という言い方をしていますが、 この「方法」の取り方によって、 今まで見えていなかった「結果」が見えてくるため、 ここが研究の一つの肝になります。 ではそれを挟んでいる①と④はなんでしょうか。 Introductionの元になっているIntroduceは、 語源はラテン語の「introducere」で、 「intro-」と「ducere」からできており、それぞれ、 「to the inside」「to lead」になります。 つまり、内側に導かれるわけですが、 論文の役割として考えれば「どんなことを明らかにしたのか」と言うことかと思います。 しかし、気をつけなければいけないのは、 それは単純に、どんな方法をとってその結果がどうなったか、ではありません。 そこから一歩踏みこんだ部分、 その結果から何を「考えた」のか、ということです。 Discussionの元、Discussの語源は、 「discuss」というラテン語で、 「to disperse」という言葉になるようです。 散らす、分散させる、という意味でしょうか。 意訳すれば、方法と結果を踏まえて、 どこまで思考を発散させることができるか、ということになりそうです。

Method: IMRADとは何か。何がIMRADか。

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 文章の構成は各種ありますが、 現在の論文形式として一般化しているのはIMRADと呼ばれている構成です。 これは、Introduction, Method, Result and Discussionの頭文字をとったものであり、 一般的には、これにTitleとConclusionが付いたかたちで論文としての体を成します。 それぞれの項目は次のように説明されます。 ① Introduction: What are you studying and why? ② Method: What did you do? ③ Result: What did you find? ④ Discussion: What do your findings mean? ⑤ Conclusion: What have you learned from the study? 何について研究するのか、それはなぜかを述べ(Introduction)、 それをどんな方法で解き明かしたのか(Method)、 その結果はどうだったのか(Result)、 そこから何を考えるのか、何を見つけるのか(Discussion)、 最終的に、その研究から何を学んだのか(Conclusion)。 非常にわかりやすく、論文的である、と感じることはできます。 しかし、一体いつからこの形式が一般化したのか、 ということに疑問を感じました。 逆な言い方をすれば、それを知ることで、 「何がIMRADか」という問いに対する 答えを見つけることができるのでないかと考えます。 ある研究 1) によると、 19世紀後半から実験医学の時代になり、 研究論文のスタイルが変化した、とのことです。 20世紀になり、実験的研究が重要視され、 「方法」の部分が独立したことが、 IMRADという形式を産むことになったようです。 1960年代には、ほぼ現在のようなスタイルになった 2) 、 とのことです。 IMRADは確かに実験が記載されるMethodが、 重要な位置を占めています。 この部分からもう少し詳細に見ていきます。 ----- 1) 山崎茂明, 科学論文のスタイルと論文のまとめかた, 薬学図書館, 40(2), 161-166, 1995 2) Robert

Method: 文章構成形式の比較検討

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世の中にある様々な文章構成の形式を取り上げ、 それぞれの主な特徴を確認し、比較検討します。 一番初めに習う文章(作文)の書き方は、 多くの場合「起承転結」ではないでしょうか。 これは実際には起承転合と言うそうですが、 元々は日本語の文章を書くための構成ではなく、 漢詩、中でも絶句の構成の名称とのことです。 広辞苑 第五版(岩波書店)によれば、 「第1の起句で内容を歌い起こし、  第2の承句で起句を承け、  第3の転句で詩意を一転し、  第4の結句で全体を結ぶ。」とあります。 いつも「承」がわかりにくい、と問題になるものです。 最近では、あまり望ましい文章構成ではない、という話も耳にします。 特に、英語圏などではこの構成は受け入れられにくいようです。 他には、「序破急」というものもよく聞きます。 こちらも同様に辞書で引いてみると次のように記載されています。 「音楽・舞踊などの形式上の3区分。序と破と急。舞楽から出て、能その他の芸能にも用いる。」 序は導入部、破は展開部、急は終結部、となっているようです。 先ほどの起承転結と大きく異なる点は、序破急は海外にも同様の構成があるということです。 それが「三幕構成」や「パラグラフ・ライティング」と呼ばれているものです。 ともに、主には3つの塊で構成されており、いくつかの表現があるようですので、 代表例を示します。 一幕:設定(Set-up):主題・主張の提示 二幕:対立(Confrontation):補足および例示 三幕:解決(Resolution):まとめ こうして見てみると、極めてシンプルであり、 言ってしまえば当たり前、のようにも見えますが、 その当たり前を書くことが実は難しい、ということでもあります。 さて、これらとは一線を画する形で、 存在しているのが、IMRADという構成になります。 明日はその詳細を確認していきます。

Introduction: 論文としての構成

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改めて、ブログという形式で文章を残していきます。 以前同様に、私自身の覚書になりますが、 今回は構成を意識して書いていきます。 ブログを、一般的な論文に近い構成で書き進め、 数日単位で結論まで導くというものです。 早速ですが、最初のテーマ・問題は、 この「論文としての構成」を取り上げます。 文章の「書き方」にはいくつかの流れがあります。 物語の書き方としては「起承転結」などが有名ですが、 それ以外にも様々な方法があるようです。 特に、論文という形式で考えた場合、 ① Introduction ② Method ③ Result ④ Discussion ⑤ Conclusion という流れが基本的な構成と言われています。 厳密には、医学・工学・自然科学・社会科学・一部の人文科学の 論文に関して、という言い方が適切です。 この五段階の構成でブログを書いていくにあたり、 まずは、その構成そのものについて明らかに、 まとめて参ります。 今後も、対象とするテーマ・問題は、 日常的なものから様々な専門的なものまで、 興味の及ぶ範囲で広く扱っていく予定です。 よろしくお願いします。