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低彩度の佇まい

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紅葉を見に行く途中、 突然写真のような場所が出現しました。 地図で見ても、特に施設名などは出て来ず、 完全に閉鎖されたところのようでした。 なんともワクワクする佇まいに思わず車を停め、 写真を撮ってしまいました。 ここでふと感じたのは、 土埃に汚れ、彩度が落ちてしまったこの施設は、 モノクロフィルムでも、カラーフィルムでも、 印象は然程変わらないのでは、ということです。 もしかすると、色に纏わるものならまだしも、 普通の景色に対する記憶なども同様に、 カラー情報というものはそこまで重要ではないのかもしれない、 と考えさせられました。

色、とは

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私が持っているピンホールカメラは、 シャッタースピードのみ、自分でコントロールできます。 コントロールできる、と言っても、アナログでやることなので厳密ではありませんが。 それによって、どの程度の量の光を取り込むのか操作できます。 たくさん取り込めば白っちゃけてしまいますし、 あまり取り込まなければ暗くなります。 もちろん、それはそうなのですが、 それは同時に、どんな色を出すのか、ということにつながってきます。 ・明度 高:白 低:黒 ・彩度 高:純色 低:黒 光の量をコントロールするということは、 明度をコントロールすることです。 しかし、鮮やかに見せたい、となると、 明るいだけではダメです。 ただ、暗くなってしまったら、もちろん鮮やかさは確保できません。 つまり、色が鮮やかな状態とは、明るさと暗さの間にある、 ちょうど良い状態にはじめて実現できることです。 そしてそれは、色事に変わってきます。