『命と向き合うデザイン』
現世のデザイン
昨今、よく用いられている「デザイン」という言葉は、
大変便利です。
容易に用いられ、
軽率に捉えられ、
次々に消費されていきます。
成型精度・技術が向上する中で、
装飾を通り越し、華飾になっていく物体は、
「機能」に対立する概念としての「デザイン」、を
構築しています。
そんな中で、我々が生み出そうとしているのは、
「命と向き合うデザイン」です。
もし、本当にデザインが、
機能に「対立」する概念であるならば、
命と「向き合う」ことなどできるのでしょうか。
もし、本当にデザインが、
命と「向き合う」ことができるならば、
そのためには何を有しているべきなのでしょうか。
「デザインとは何なのか」から、
「何がデザインなのか」という視点に至ることが
この解につながります。