『命と向き合うデザイン』
プラトンの二面性
何を言っても、「自分がつくりたいからつくる」、
という思いが重要です。
「誰かに言われたから」は以ての外としても、
「誰かのためになるから」というお題目を掲げることも、
結局は逃げでしかありません。
自分がつくりたいからつくる、には、
逃げ場がありません。
勿論、それを庇う人はいるでしょう。
「私が『○○が欲しい』と言ったから・・・。」と。
でも、それは切っ掛けにはなったとしても、
最後には関係なくなるのです。
人間には、プラトンの二面性でいうところの、
つくり手としての自己と、
つかい手としての自己があります。
つくれるときにつくれるものをつくることは、
結局、自分にかえってくるのです。
つくれたかもしれないときにつくらなかったこともまた、
結局、自分にかえってくるのです。