『命と向き合うデザイン』 

 「報」とは


努力したら報われる、
という袋小路な思想の話をしました。

「報」

「報」とは『漢字源』(学習研究社/藤堂明保)によると、
「手械の形+跪いた人+手」で、
罪人を手で捕まえて座らせ、
手械を嵌めて、
罪に相当する仕返しを与える意を表す、とのこと。

これが「報いた」状態ですので、
「報われる」は受け身になります。
即ち、自らが仕返しを受ける、が本来の意です。
・・・勿論、現在はお返しを受ける、
という反転した意味になっていますが。

更に、「努」とは同じく『漢字源』によると、
「力+奴(音符):粘り強い女奴隷」で、
粘り強く力を入れる意、とのこと。

つまり、元来の意味で言えば、
「粘り強い女奴隷(勿論手械付き)が、
 力を入れ続けた結果、
 跪かされ、
 罪に相当する仕返しを受ける」となります。
これが「努力したら報われる」ということです。

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