『哀しみのデザイン』
正眼の構え
2009年の終わりに、
眼前に突きつけられたことは、
何が医学か、
何が命と向き合うデザインか、
という、心構えです
赤ん坊として生まれ、
大人になり、
やがて、老人となって死んでいく
その自然の摂理の中で、
デザインがなすべきことは何か
できること、
やるべきこと、
それを、見極めなければなりません
肉体を生かせる医学の進化と共に、
成長しなければいけないことがあります
かつて、人生は50年でした
毎年、平均寿命はのび続けています
それに対応するだけの、
社会と人心が必要です
それらを統合し、推進できるのは、
唯一つ、デザインだけです
正眼の構えを持って、
「哀しみのデザイン」から、
「命と向き合うデザイン」へと向かう、
一筋の道を見極め、
辿っていかなければなりません