『命と向き合うデザイン』
普遍性
言語では、
langueという社会的な体系によって、
signifiéがsignifiantに依存せずに
意味を持つことができました。
しかし、これは、言い換えれば、
言語では、langueがなければ、
何が表されているのかがわからない、
と言えます。
ここでスケッチを考えてみます。
「dog」も「犬」も同じ対象を見て描けば、
同じモノが描かれます。
(上手い下手の違いはあれども)
どんなものでもこの現象は共通です。
「描く」という行為によって、
表しているモノ=signifiantと
表されているモノ=signifiéの間には、
完全なつながりが存在します。
このように表現すると、
つまり、
「スケッチと言葉は違うものだ」と、
結論が出てしまうかに見えますが、
実はそんなことはないのです。
スケッチと言葉の関係