『命と向き合うデザイン』 

 “帰と還”


When I have read an article, I have felt that something has been wrong with one word. The word is “kaeru”. There are some Chinese characters. I thought about two words. The first word is “帰”. The second word is “還”. Both pronunciations are “kaeru”. The former regard “the place to return” as important. The latter regard “the behavior to return” as important. That’s my interpretation. It is so important that you lay stress on things.

“帰” : where
“還” : how

Even if the place to return is same, words selected by you has each meaning. That is simple to say yet difficult to do. We have to select a word with thinking about that.



あるモノを読んでいる時に、
ふと、
「あれ?こっちの字なの?」、
と感じることがあり、
調べてみました。

「帰」と「還」

共通している読みは「カエル」。
調べてみると、共に回るという概念が強そうです。
更に読み込んでみると、
「帰」は戻っていく場所に意識が向いており、
「還」は円を描いて戻ることに意識が向いている、
のかな、と勝手に解釈。

つまり、
どこに重きを置いてカエルのか。

「どこに戻るのか(where)」という
「戻った先」が大切なのか。
それとも、
「どのように戻るのか(how)」という
「戻り方」が大切なのか。

例え、戻る先が一緒でも、
言葉一つで、
書き手の想いは変わってきます。
そういうことにちゃんと意識を向けていきたい。

「帰」とは『漢字源』(学習研究社/藤堂明保)によると、
「形声。
 阜の上部は土盛りの堆積したさまで、
 堆・塊と同じ言葉を表す音符。
 歸はもと箒にそれを音符としてそえた形声文字。
 回と同系の言葉。
 女性が嫁いで箒を持ち家事に従事するのは、
 あるべきポストに落ち着いたことなので、
 「キ(クヰ)」といい、
 後更に止を加えて歩いて戻ることを示した。
 あちこと回ったすえ、
 定位置に戻って落ち着くのを広く「キ」という。」

「還」とは『漢字源』(学習研究社/藤堂明保)によると、
「会意兼形声。
 袁は「○+衣」から成り、
 まるくゆとりをあげた衣服。
 還の右側は「目+音符袁」から成り、
 目を巡らすこと。
 まるくまわるの意を含む。
 還はそれを音符とし、辶を加えた字で、
 円を描いて戻ること。

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