『命と向き合うデザイン』
産業とデザイン−2
グッドデザイン審査基準
1.良いデザインであるか
(グッドデザイン商品、建築・環境などに求められる基本的要素)
○美しさがある
○誠実である
○独創的である
○機能・性能がよい
○使いやすさ・親切さがある
○安全への配慮がなされている
○使用環境への配慮が行き届いている
○生活者のニーズに答えている
○価値に見合う価格である
○魅力が感じられる
2.優れたデザインであるか
(商品、建築・環境などの特に優れた点を明らかにするポイント)
○デザイン
・デザインコンセプトとが優れている
・デザインのプロセス、マネージメントが優れている
・斬新な造形表現がなされている
・デザインの総合的な完成度に優れている
○生活
・ユーザーの抱えている問題を高い次元で解決している
・「ユニバーサルデザイン」を実践している
・新しい作法、マナーを提案している
・多機能・高機能をわかりやすく伝えている
・使い始めてからの維持、改良、発展に配慮している
○産業
・新技術・新素材を巧みに利用している
・システム化による解決を提案している
・高い技能を活用している
・新しいモノづくりを提案している
・新しい売り方、提供の仕方を実現している
・地域の産業の発展を導いている
○社会
・人と人の新しいコミュニケーションを提案している
・長く使えるデザインがなされている
・「エコロジーデザイン」を実践している
・調和のとれた景観を提案している
3.未来を拓くデザインであるか
(デザインが生活・産業・社会の未来に向けて
積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
○デザイン
・時代をリードする表現が発見されている
・次世代のグローバルスタンダードを誘発している
・日本的アイデンティティの形成を導いている
○生活
・生活者の創造性を誘発している
・次世代のライフスタイルを創造している
○産業
・新しい技術を誘発している
・技術の人間化を導いている
・新産業、心ビジネスの創出に貢献している
○社会
・社会・文化的な価値を誘発している
・社会基盤の拡充に貢献している
・持続可能な社会の実現に貢献している
・グッドデザインアワード・イヤーブック GOOD DESIGN〈2003‐2004〉, 日本産業デザイン振興会, 2004
・グッドデザインアワード・イヤーブック GOOD DESIGN〈2002‐2003〉, 日本産業デザイン振興会, 2003