2011年2月26日土曜日

『自分と向き合うデザイン』

 新しい個人認証



昨今明らかになり、話題を集めたモノとして、
DNAの解析というものがあります。
お陰で自分自身を構成している遺伝子を
「情報」として捉えることができるようになりました。
本当に自分自身を一意的に定めているのかどうかは、
世界中のすべての人のDNAを解析しない限りわからないので、
演繹的に正しいとは言えませんが、
その考え自体はおおよそ間違っていないと考えられます。

しかし、DNAが解析されたからといって、
「私はこういうものです」といってその塩基配列を示すことは、
コミュニケーションとして成立しているとは言えません。

そもそも、そこに記されている情報とは、
どういったものなのでしょうか。
その人が何時亡くなるのか、
そんなことまでが記されているのでしょうか。
DNA解析までいかなくても、
医学的に個人情報を見つめる手段は昔から考えられていました。
例えば、
「熱がある」や「脈が早い」などはその代表でしょう。
従来、そういった医学的な情報は体外に保存されてきました。
病院に行けばカルテに「病歴」というものが残ります。
同様にその時に薬剤を処方してもらっていれば
「処方箋」というものにも記録が残ります。
遺伝子にはそういった情報まで記録されていくのでしょうか。

もし、
DNA解析が個人でも容易に即時的に行えるなら、
今までそのように体外に保存されてきた病歴や処方箋は、
常に自分自身のDNAに格納して移動しているように、
振る舞うことができるはずです。

これはこれまで生体情報として個人認証に用いられてきた情報に
置き換えることができることを意味しています。
指紋や声紋・虹彩・静脈紋の大体として、
DNAから遺伝子の情報を抜き出して、
個人認証に用いることができます。