『自分と向き合うデザイン』

 Karte


生体情報管理、という意味では、
近代医学になって診察時の様々な情報を記すために、
カルテというものが使用されるようになりました。
カルテにはその時の患者の生体情報だけでなく、
診察の内容や処方されたお薬まで、
医師法に定められた内容に沿って、
多くの情報が記述されています。

"Karte"

カルテは元々「Karte」と表記されるドイツ語で、
英語の「card」に相当する言葉とのことです。
医学の分野では、明治時代にドイツから伝わってきたモノが
今でも数多く残っており、カルテもその一つです。
そのため、カルテの内容はドイツ語で記述されていました。
今は英語でも記述されているようです。
Karteは日本語訳としては診療録が当てられており、
録という言葉が示しているように、
残すことを目的として記述されたモノになります。

カードという意味からもわかるように、
元々は医師が手書きで記録していましたが、
このカルテも情報化社会にのり、
ここ10年ほど前から、電子化されるようになりました。

膨大な量のデータの管理は、
コンピュータが得意とするところです。
保管・整理・検索によって、
患者一人一人の情報がきちんと保存され、
必要な時に探索することができる、
と、予想されていました。
しかし、
現実にはなかなかそのようには運用されていないようです。

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