『Consilience Design』

 Interdisciplinary



当研究室は、日本語名を、
「コンシリエンスデザイン看医工学寄附講座」、
英語名を、
“Consilience Design Interdisciplinary Studio”と、
銘打っております。

昨日はconsilienceについて見てみましたので、
今度は、“interdisciplinary”について見てみます。

interdisciplinary = inter + disciplineと考え、
まずは、”discipline“から語源を見てみます。
”Concise Oxford Dictionary & Thesaurus“では、
下記のようになっています。

ME (in the sense ‘mortification by scourging oneself’): via OFr. from L. disciplina ‘instructions, knowledge’, from discipulus (see DISCIPLE).

次にこの”disciple“については下記のように載っています。

OE, from L. discipulus ‘learner’, from discere ‘learn’; reinforced by OFr. deciple.

前者の”discipline“について、リーダーズ英和辞典も見てみると、
そこでは意外なほど短い文章になっていました。

OF<L=teaching; →DISCIPLE

一見こちらだけ見れば、
teaching、つまり、教えることや教え、という意味か、
となって終わってしまいますが、
問題は、Oxfordの辞書との違いです。

括弧書きでわざわざ
”(in the sense ‘mortification by scourging oneself’)“
と、されていることに意味がないはずがありません。
“mortification”とは「苦行」(元々の動詞”mortify“の語源は「殺す」)、
“scourge”とは「厳しく罰する」(語源は「革紐」)こと。

ここに、”inter-“を付けることによって、
“between”や”mutually“という言葉がついてきます。

辞書の意味としては”interdisciplinary“とは、
「2つ(以上)の学問分野にまがたる、学際的な」
などと訳されていますが、
この言葉が生まれた背景には、
そんな言葉では表しきれないモノがあると言えます。

実際、学際的、という表現は良く目にするようになりましたが、
その実はどうなのか、
ということを考えていく必要があると感じます。

“mortification by scourging oneself”という意識がなければ、
成し得ないこと、と言えます。

このブログの人気の投稿

何が違う?

『命と向き合うデザイン』 

 新・デザインについて−4

風で飛ばない秋桜