‡ 健体康心 ‡

本日、健康の元の言葉として「健体康心」という言葉を久しぶりに聞きました。
色々なブログや記事でも出てくるお話ですが、その根本的な意味については、
表面だけの理解で良いのだろうか、と感じています。
まずは、『漢字源』(学習研究社/藤堂明保)からそれぞれの意味を引用しておきます。

『健』
会意兼形声。建は「聿(筆の原字で、筆を手でたてて持つさま)+廴(歩く)」の会意文字で、
すっくとたつ、からだをたてて歩くの意を含む。健は「人+音符建」。
建が単に、たつの意となったため、
健の字で、からだを高くたてて行動するの原義をあらわすようになった。

『体』
会意。形声。本字の體は「豊(きちんと並べるの意)+骨」。
体は「人+音符本」で、もと笨(太い)と同じくホンと読むが、
中国でも古くから體の俗字として用いられた。
尸(人の横に寝た姿)と同系で、各部分が連なってまとまりをなした人体を意味する。
のち広く、からだや姿の意。

『康』
会意兼形声。康は「米印+音符庚(糸巻きのかたいしん棒)」で、
かたい筋のはいった穀物の外皮のこと。糠(米ぬか、もみがら)の原字。
転じて、じょうぶでかたい。筋が通っているなどの意となる。

『心』
象形。心臓を描いたもの。
それをシンというのは、沁(しみわたる)・滲(しみわたる)・浸(しみわたる)などの同系で、
血液を細い血管のすみずみまで、しみわたらせる心臓の働きに着目したもの。


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