Conclusion: 図解に依る理解


今回、数年ぶりにブログを更新するにあたり、
構成を意識する、ということに注力することに決めました。
特に構成の中でも、自身の能力向上のためにも、
論文によく用いられる形式であるIMRADを対象とすることに決めました。
起承転結や序破急など、いくつかの構成を見比べることで、
IMRADの特徴や特長を見定めることにしました。
その結果、IMRADには、順番とは異なる組み合わせが見えてきました。
具体的には、②Methodと③Resultが一つの組みになっているのと同様に、
①Introductionと④Discussionも一つの組みになっているということです。
この結果から、IMRADについて考えてみると、
文章を書いていく順番自体を考えなければならない、ということがわかりました。
②から④までを書いた上で、①を書くことが最も自然である、ということです。
これは同時に、日本で最初に習う起承転結との乖離も示していました。
起承転結が「AがBになった」ことを示すのに対して、
IMRADは、「AはAである」ことを述べるための構成だったということです。
これは図解によって理解することができます。
論文は物語や小説とは異なる、ということは、
当然のこととして理解していましたが、
そのことが具体的に何を示していたのか、ということが、
今回自分自身の中で一つの理解として得ることができました。
今後も、このように問題提起から、
一つ一つを丁寧に書き留めて参ります。

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