Method: IMRADと特徴と特長

IMRADを構造的に捉え、考えてみます。

① Introduction
② Method
③ Result
④ Discussion:

②と③がわかりやすいセットになっています。
日本語で言うところの「方法」と「結果」ですが、
要は「何をやって」「その結果どうなった?」ということで、
只管、事実を問うところです。
事実、という言い方をしていますが、
この「方法」の取り方によって、
今まで見えていなかった「結果」が見えてくるため、
ここが研究の一つの肝になります。

ではそれを挟んでいる①と④はなんでしょうか。
Introductionの元になっているIntroduceは、
語源はラテン語の「introducere」で、
「intro-」と「ducere」からできており、それぞれ、
「to the inside」「to lead」になります。
つまり、内側に導かれるわけですが、
論文の役割として考えれば「どんなことを明らかにしたのか」と言うことかと思います。
しかし、気をつけなければいけないのは、
それは単純に、どんな方法をとってその結果がどうなったか、ではありません。
そこから一歩踏みこんだ部分、
その結果から何を「考えた」のか、ということです。
Discussionの元、Discussの語源は、
「discuss」というラテン語で、
「to disperse」という言葉になるようです。
散らす、分散させる、という意味でしょうか。
意訳すれば、方法と結果を踏まえて、
どこまで思考を発散させることができるか、ということになりそうです。

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