‡ リバタリアン・パターナリズム③ ‡

人間が何らか対象に接する時は、
無意識的にしろ、意識的にしろ、
自身が有する知識や経験に基づいてその対象と向き合うことになる。

対象が、人物であれ、自然であれ、どのような事象であったとしても発現しうることであり、
当然のことながらデザインされたモノに対しても起こりうる。

リバタリアン・パターナリズムではそれを次のように分類しているようです。

"思考の種類を直感的で自動的な思考(自動システム)と熟慮的で合理的な思考(熟慮システム)の二つに区別"
さらに、経験則を次の三つに分類しています。
"「アンカリング 」 「利用可能性 」 「代表性 」"

アンカリングとは、自分が知っているモノを起点として、自分が適切だと思う方向に調整すること。
利用可能性とは、自身が容易に想像できることよりも、想像が困難なモノの方を過大に評価すること。
代表性とは、ある集合体に対する自身のイメージが、対象がそこに含まれるか否かを判断する要素になること。

これらの特性は、モノづくりをする上でも、
無視することはできない要件になります。

このブログの人気の投稿

何が違う?

『命と向き合うデザイン』 

 新・デザインについて−4

風で飛ばない秋桜