† こだわる① †

メールの文章を書いていたところ、
「こだわる」という言葉が出てきた。
変換してみると「拘る」という漢字が出てきたので、そのまま送ってみた。

しかし、なんとなく気になり、
辞書で調べてみたところ、
「こだわ・る」とだけあり、漢字が出てこない。
意味は、
①さわる。さしさわる。さまたげになる。
②些細なことにとらわれる。拘泥する。
③些細な点にまで気を配る。思い入れする。
④故障を言い立てる。なんくせをつける。
とあり、所謂「こだわる」の説明であることは確かである。

②に「拘泥する」という言葉が出てきているため、
そちらも調べてみると、
こだわること。小さいことに執着して融通がきかないこと。
とあり、まさに「こだわる」ことのようである。

漢字源で調べてみると、驚くべきことがわかった。
こだわる、という読みが一切出てこない。
しかし、意味はほぼ同様の意味である。
①とらえる。せまいわく内にとらえて自由にさせない。かかえこむ。
②かかわる。とらわれる。せまいわくに縛られる。なずむ。「拘泥」

このことから、
「拘」は、本来「こだわる」という読みは存在していなかったが、
「拘泥」という言葉が存在したことから、読みが当てられたのではないだろうか。
そうなると泥の方も気になるが、
こちらは「なずむ」という読みが存在する。
そちらも調べてみる。


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