† こだわる③ †

「泥」「尼」「怩」「昵」「眤」
それぞれを分解してみると次のようになる。

「尼」
・音 :ニ呉、ジ漢、ネイ呉、デイ漢
・訓 :あま
・意 :あま、ちかづく、なずむ
・解字:会意。「尸(ひとのからだ)+比(ならぶ)の略体」で、人が相並び親しむ様を示す。

「泥」
・音 :デイ漢、ナイ呉
・訓 :どろ
・意 :どろ、ひじ、なずむ
・解字:会意兼形声。「水+音符尼」で、ねちねちとくっつくどろ。

「怩」
・音 :ジ漢、ニ呉
・意 :はじる
・解字:会意兼形声。「心+音符尼」で、いじけてぐずぐずする柔弱な気持ち。

「昵」
・音 :ジツ漢、ニチ呉、デイ漢、ネ・ネイ呉
・意 :ちかづく、なじむ
・解字:会意兼形声。「尼(親しみやすい女性)+音符日」で、そばにくっついて親しむこと。

「眤」
・音:イ
・意:ちょっとみる。盗みみる。

基本を「尼」と考え、それぞれの漢字を見てみる。
尼だけが会意であり、他の文字は会意と形声であり、
尼は音符とのことだが、尼を一つの漢字として、会意になっていると考えられる、

尼が持つ、親しく接するという意味に、
水、心、日、目がそれぞれの意味で付与されていると考えられる。

これらを踏まえ、「拘」に戻ってまとめてみる。

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