‡ 現代におけるAIを考えてみる⑨ ‡

一枚の画像をコンピューターに認識させようとした場合、
昔からの発想で単純に考えれば、
左上から1ピクセルずつ、
只管認識させていく、という方法が一番シンプルです。
ただ、単純に時間が必要になります。

この処理方法は、実体験として持っています。
2000年前後の頃、CADで立体をつくり、
テクスチャーを付けた状態でレンダリングをかけると、
見事に左上から画像が出来上がっていきました。
ピクセル数十個分単位で処理が進んでいき、
その数十個分が数個分になり、
最終的にピクセル一つ分で処理が進んでいくのを視覚的に確認しながら、
完成を待っていました。

ある時、夜中に高解像度のレンダリング処理をする必要があり、
ネットワーク上に存在するMacに
可能な限りレンダリングサーバーのプログラムをインストールし、
夜中かけて処理を行いました。
20台近いMacを使ったのですが、
当時の高性能デスクトップと数台のノートブックで行なったところ、
処理速度の違いが、視覚的に現れていたことを未だに覚えています。

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