ある空間において、
外と内の領域を明確に分けるために塀はつくられます。

木でできたもの、植物を用いたもの、
色々ありますが、その中でも石を用いたものは丈夫なのでしょう。
閑谷学校の周囲にも山の斜面に面していない部分は、
石の塀で仕切られていました。

ただ、この塀のつくりがまた、なんとも可愛らしい。
断面が蒲鉾型、まではいきませんが、
角Rが大きく取られています。
石垣のように多角形の石を敷き詰めた面は綺麗に整えられ、
一定のRが連続しています。

塀をつくるためだけに、一体どれだけの労力をかけているのか、
この学校への想いの強さを感じるようでした。

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