単機能の美しさ


美しい道具は沢山あります。

写真の道具は、自転車のチェーンをカットするためだけに用いられる道具です。
正確には、チェーンをつないでいるピンを抜くための道具。

その作業を他の道具で代用しようと思うと、
非常に難しいことになると考えれば、専用の道具があってしかるべき、
とも言えます。

チェーンを挟む部分や、
捻っていく把手、
持ち手の部分など、
それぞれが適切な大きさであり、
適切な角度で接続されています。

そういう必然性から生まれていると考えると、
形態は機能に従う、という言葉が思い出されますが、
本当にそうなのだろうか?と、
逆に考えさせられる美しさを感じます。

このブログの人気の投稿

『命と向き合うデザイン』 

 "形而上と形而下"

『命と向き合うデザイン』 

 新・デザインについて−4

風で飛ばない秋桜