携帯方法から見える世界


カメラを携帯する場合、現代ではカメラ自体にストラップを付け、
そのまま肩から下げたり、手で持って移動します。

1950年頃の日本では、カメラを裸で持って移動する、
などということは考えられなかったのでしょうか。

Konica Iの本体にはストラップホルダはありません。
その代わり専用の革カバーがあり、そこにストラップを通すようになっています。

専用、と表現したのは、Konica Iは三脚のネジ穴の位置も普通とは異なるため、
一般的なカメラカバーではうまく固定できないためです。

当時の銀行員の初任給40ヶ月分の金額だった精密機器を、
裸で持って歩く、などということは考えられなかったのかもしれません。

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