『命と向き合うデザイン』 

 “桜”



そんな出会いと別れの季節。
日本では丁度、
桜の季節でもあります。

「桜」

桜という植物。
お花見という季節のイベントに組み込まれるほど、
親しまれている反面、
他の植物に比べ、大変強いため、
あまり良いお話を聞かないのも事実です。

どんどん植えていくのは
いかがなモノかと思いますが、
今、生きている植物たちを、
愛でるのは良いのではと、思い、
楽しみにしている季節です。

年三回、
眺めたいタイミングがあります。
・満開
・葉桜(70%くらい)
・八重桜(種類が違いますが)

満開の晴れやかさは、
やはり気持ちが嬉しくなります。
能などの伝統芸能でも、
桜、特に、
その晴れやかさををテーマにしたモノは
多いと思います。

葉桜の良さは、
散っていく寂しさと、
次に訪れる夏の木々の鮮やかさを、
一足早く見られるような、
そんな嬉しさがあるところです。

種類は違いますが八重桜。
これは、私が名古屋にいた頃の経験からです。
お花見の季節を逸してしまい、
今年はもう華やかな姿は見られないな、
と思っていたとき、
街中にある公園の片隅で、
スッと咲いている一本の八重桜を見つけました。
開花の季節がずれているため、
見ることができたわけですが、
迎え入れてくれたような嬉しさを感じました。
それからは毎年、
桜の時期とはちょっと外れた時期に、
その八重桜を見に行っていました。

季節は巡りつつ、
でも、
同じことはなく、
常に変わり続ける。

でもでも、
同じ季節が巡ってくる。

当たり前のことですが、
その度に、
自分は成長できているのだろうか、
これからどのように成長すべきなのだろうか、と、
いつも、この季節に考えさせられます。

変わるべきことと、
変わってはいけないこと、
諦めるべきことと、
諦めてはいけないこと。


一年の計は元旦にあるべきですが、
私はいつも、
この年度の変わり目こそ、
身の引き締まる思いを感じます。

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