『命と向き合うデザイン』
無を有に置換
言葉とスケッチの話に戻ります。
言葉 と スケッチ
そもそも、
デザインにおけるスケッチとは、
トレーニングでない限り、
「見えていないモノ」を描くことになります。
見えていないモノを描くということは、
同じものを見ていない状態です。
その状態では、
言語でいうところのlangueが必要です。
しかし、
ここで言う「見えていないモノ」とは、
「この世にはまだ無いモノ」ですから、
難易度が高くなります。
「無い」モノを伝えるには、
どうすれば良いのでしょうか。
「有る」モノを使って、
類推させることができます。
最も簡単な方法の一つに、
体を使う方法があります。
つまり、
自分・相手の体を基準として、
モノを認識することです。
モノが身体に対して提供する価値、
のことを、学術的に、
「affordance」と言います。
AFFORDANCE