『命と向き合うデザイン』 

 “最も縁遠い存在”


デザイナーにとって大切なことは、
「気付けること」
そして、気付いたことに対して
「動けること」です。

気付くためには、
常にアンテナを立てていなければいけません。
気付けることが第一歩だからです。

しかし、一番問題なのは、
気付いていながら動かない人間
つまり、
「事勿れ主義」の人間になってしまうことです。

事勿れ主義

「事勿れ主義」では
絶対にデザイナーにはなれません。

「自分には直接関係がない」、
「自分には他にやらなければいけないことがある」、
「自分には・・・」、
「自分には・・・」、
これらは、我が儘にもなりきれない、
安っぽい自分大好きっ子の自己防衛です。
デザイナーには最も縁遠い存在だと思います。

「出されたものは全て食べる」と、
同じ原理です。
見えたモノは全て食べなければ、
力にはなりません。

見えた時点・気付けた時点で、
デザイナーとしての大切な一歩を
ちゃんと歩んでいるのです。
それを自ら放棄する人間には、
デザインに関わる資格がありません。

君子危うきに近寄らず、とは違います。
一般人が危うきに近寄らないのは、
単に自分の能力に自信がなく、
且つ、
それでも良い恰好をしたいという妄想に
他なりません。
安っぽい賢さに固執する人間が陥る
最大の失敗です。

実行するのは難しい。
でも、今、
そのことを、
肌で感じ、
考えさせられる場所に、
居させてもらっています。

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