『命と向き合うデザイン』
記号論
前回ちょっと出てきた言葉、syntax。
syntaxとsemantics。
何も考えずに使い続けようとしましたが、
やっぱり無理なので、
それぞれについて思い出しつつ、
考えてみます。
syntax:統語論
semantics:意味論
という意味があるので、
そのままに受け止めれば良いのでしょうが、
統語論なんて言葉、
なかなかお目にかかりません。
それぞれ、広辞苑を参照してみると、
統語論:記号の間の形式的な関係を研究
意味論:語や句・文などの表す意味を研究
記号や語・文などの文字現れているとおり、
この二つの論の上には
もう一つ大きな概念構造があります。
記号論
以前、このブログでも、
Ferdinand de Saussureのところでちょっと出ました。
幅広く用いられている言葉であり、
一口に記号論と言っても、
それぞれの立場によって、
その内容は異なるようです。
その中でも、今回の内容は、
一般的な言われ方を用いるなら、
倫理実証主義の立場からの記号論、
という捉え方が比較的近いのかも知れません。
その場合、
記号論を構成する論は、
統語論と意味論の他に、語用論、というものがあります。
更に、
もうちょっと幅広く考えるならば、
音韻論、そして、
形態論というものも含まれてきます。