『自己を見つめるデザイン』
プレゼの曲の記憶に寄せて
本日は、卒業制作・卒業論文の、 プレゼンテーションが行われました。 私の受け持たせていただいている学生は、 まだ卒業年ではないので、 今回は送り出す方ではありませんが、 他の研究室の副査を担当させていただきました。 今年のブログは思い出すことが多いですが、 また、今日も色々なことを思い出していました。 自分の卒業制作のプレゼンテーション、 一体どうだったろうか。 12年前、名古屋にいた私は、 卒業制作としてスピーカーのセットを制作しました。 詳細はさておき、そのプレゼンテーション、 一体、何の音楽を流そうか? (別に音楽を流さなくても勿論良いのですが、 当時はどうしても流したかったようです) あれやこれや考えた結果、 一つの曲を思い出しました。 自分たちが2年生の時にやった、 グループワークのプレゼで使った曲です。 そのグループワークを気に入っていた、 ということもありますが、 2年前の曲をなぜそのタイミングで思い出したのか、 今となっては思い出せません。 プレゼンテーション当日、 自分の順番になったとき、 友達に頼んで部屋の照明を消してもらいました。 私の制作したスピーカーセットの一つには、 音に合わせて光モノがあったため、 消灯と同時に音楽に合わせてスピーカーが光りました。 その後は何か色々とダメ出しをくらい、 悔しい思いもしましたが、 プレゼンテーションが終わった後で、 2年生の時に同じグループだった子から、 「あれって、あの時の曲だよね?!」と言われたのが、 とても嬉しかったことを、今でも覚えています。 今日、プレゼンテーションをした子達の内、 どれだけの学生が今日のことを覚えているか、 それはわかりません。 嬉しかったり、 疲れ切っていたり、 私のように喜びと悔しさと相まっていたり、 色々な感情がひしめき合っていたと思います。 でも、もしも、私のように 10年経っても忘れずにいたら、 それはその子の中で、 間違いなく価値を持って活きているのだと思います。